怪異と私の恋物語【完】

~Special Story~ /とある怪異の新婚生活

長年の癖で朝日が昇ると同時に目を覚ますと同時に映るのは愛しい我が妻。
あぁ、寝顔もなんて可愛らしい。
私の腕を枕にして寝る辺り、私は何か試されている気が致します。
いえ、伴侶なのですから無論そのような行為は許されるのですが、私はじっくりと愛を育みたいですし、ましてや寝ている彼女を襲うような野暮な真似は致しません。


それに、寝ていては反応が無くて興が半減してしまう。


恥じらっている菜舂さんの姿は、本当に私に掻き立てる何かがあります。
嫌だ、辞めろと言いながらも、本気で抵抗していない辺りが何とも可愛らしい。
頬を赤く染めて、潤んだ瞳で睨み上げられ、何度唾を呑みこみ理性と戦った事か…。
もしも、時が朝で無かったならばそのまま行為に強制的に連れ込んでおりましたよ。
どんな行為かは、皆様のご想像にお任せ致します。

菜舂さんの寝息は、本当に愛らしいのです。
くぅくぅとまるで、少女のような息づかい。
寝ている所為か、体温が暖かく起きるのが惜しくついつい寝転んだまま見つめてしまうのです。

ちなみに菜舂さんと私は一つのベッドを共有しております。
キングサイズでも良かったのですが、あえてクイーンサイズに。
大きすぎますと、スペースが空きすぎますでしょう?
クイーンサイズですと絶妙な距離感があり、狭すぎず広すぎず、また触れ合う事が出来る距離なのでございます。
とはいえ、完璧に合うサイズを探すのには少々骨が折れるのでオーダーメイドに致しました。
あぁ、一つ屋根の下に居るだけで幸せだというのに、同じベッドを共有…。



幸せすぎて死んでしまいそうです。



時刻を見ると、まだ朝6時過ぎ。
会社に行くのは朝8時と決めているので、まだまだ起きるには早いでしょう。
菜舂さんの寝顔をじっくりおがもうと思います。
結婚してから早3ヶ月が過ぎ、毎朝6時に起床し菜舂さんの寝顔を小1時間程見つめるのですが、全く飽きません。
飽きる要素なんて何処にございましょうか?

私が少し離れると、寒いのか温もりを求めて身じろぎし私にすり寄る菜舂さん…。
もう、可愛いと思いませんか?
本当に殺人兵器並みだと私は思います。
この方は、私を早死に追いやるつもりなのでしょうか?
無自覚とは恐ろしいことです。
寝ていても私を欲情させるとは…


菜舂さんも罪づくりな方です。


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