怪異と私の恋物語【完】

第二章 波乱万丈 /不安

こういう状況を絶対絶命というのだろうか?
それとも、蛇に睨まれた蛙?
いや、そんなことはどうでもいい。
とにかく私は現在進行形で


非常に危険な状況下に置かれている。


あぁ、こうなったのは、全て朱利の所為だね、うん。
全面的に朱利の所為だ。
私は、何も悪くない。



私の平穏を返せ。



本日最後の科目が体育だったのが運の尽きだった。
魁達と出会ってから、私の運は全て吸い取られている気がしてならない。

現在の私の状況。
女子更衣室で女子生徒の皆さま方に囲まれている。
なんてベタな…少女漫画かこれは。
王道を突っ走っているではないか。

私は、彼女達の勇気に本当に感服するね。
私だったら無理だ。
バレたら一貫の終わりだし、自分から進んで悪役になるなんて本当に心から尊敬する。
善の行為を行うより、悪の道を進む方がよっぽど大変だと私は本当に思う。

まぁ、嫉妬でちょっと冷静な判断が鈍ってしまっているのかも知れない。
いや、寧ろ怒り?憤怒?
うん、とりあえず



形相が女じゃない。



こういうリンチ的な状況下に置かれるのは生まれて初めてだ。
今まで目立った事もしてこなかったし、存在感は薄かったし、喧嘩をするような状況を作らないよう努力してきたからね。

なんせ争いごとが苦手なのだ。
手を上げる喧嘩は勿論のこと、口喧嘩すらしたことが無い。
言い返す勇気が無いというか、相手の意見に反発せず、反論せず、右から左へと受け流す感じで今まで生きて来たからね。

だけど、やっぱり朱利というイレギュラーな存在によって私は、理不尽にも囲まれてしまっている。


美形は周りを巻き込む存在なんだね。


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