私の周りは金持ちばかり!?

第一章 出会い /氷の貴公子との入学式

「言い訳は聞かん。
お前には我が聖クリサンテマム学園高等部最高学年としての自覚はあるのか?」

「はい、おっしゃる通りでございます。
返す言葉もございません、生徒会長様」

「…ふざけているのか、貴様?」


え、私今地雷踏みました!?
何処に地雷があったんですか!?
貴方様の琴線は凡人の私には複雑過ぎて分かりませんっ!!


「全くっ!!
もう、いつにも増して真剣です!!
大真面目でございますっ!!」


足が痺れて来て、汗が額に滲み出る。
畜生、3分の遅れくらい許容範囲じゃ無いですか?
心が狭いというか、余裕無さ過ぎじゃないですか?
どんだけ短気だよって話ですよ。
少なくとも私は、15分まで遅刻は許容範囲内です。


「5分前行動は当然。
況してや遅刻なんぞ…新入生に示しがつかぬだろう」

「いや、新入生が来るまで最低でも30分はありますよ…?」

「発言権を許した覚えは、俺には無いが?」

「っすみませんでしたぁ!!」


なんですかこれ。
人権無視ですか?
っていうか、どんだけ独裁主義なんですか?
いつの間に日本は、民主主義から独裁へと移行したんですか?

あぁ、もう最悪です。
新学年早々、私は現在進行形で【氷の貴公子】として有名な生徒会長様に説教をされてしまっております。
もう、逃げたい。
今すぐここから全速疾走して逃げてしまいたい。
そんな衝動に駆られるのも仕方が無いと思うのです。

生徒会長様は、日本人とスイス人のハーフ。
スイスの血の方が強いのか、金髪に近い茶色の髪。
吸い込まれそうな、鋭い青い瞳。
まるでルネサンスの彫刻家達が丹精を込めて作り上げたような均整の取れたモデルも見惚れるような体格。
極めつけに美の女神、アフロディーテすら魅了してしまうのではと錯覚してしまう程の端整な顔立ち。

もう、それだけで十分だろうと思わず叫びたくなるのですが、それだけで終わらないのがこの男です。
彼が醸し出すカリスマ性に満ちたオーラは、まさに頂点に立つ王者の風格。
昨年の全国模試、堂々の第1位を叩きだした学園が誇る秀才であり、おまけに財閥後継者と来た。



絶対神様、贔屓しすぎですって!!!



0
  • しおりをはさむ
  • 215
  • 107
/ 95ページ
このページを編集する