私の周りは金持ちばかり!?

第一章 出会い /金持ち学園に不良ってセーフ?

「はい、田中 良太くんですね。
入学おめでとうございます。
これからこの学園で頑張ってくださいね」

「は、はい、ありがとうございます」


緊張したギコチナイ笑みを浮かべる少年。
う~ん、なんとも初々しいですね。
私はというとマニュアル通りの言葉を只管復唱しております。


リピート再生みたいな感じですね。


アンドロイドな気分です。
そういえば、今朝出会った美青年はまだ見かけて居ない気が…。
でも、これだけの数です。
見つける事自体が困難なのでスルーすることにします。

本当に入学生ラッシュの時は死ぬかと思いました。
もう相手の顔、確認していません。
紙しか見てません。
口は、リピート再生でOKでした。

入学式まで後5分。
最終確認ということで全員が出席しているかどうかチェック。
私の方は、全員が揃っていたので任務完了。
ホッと一息ついたところで…


「あれ?
俺んところ一人まだ来てないなぁ」


隣の受付係が問題発言を致しました。
辞めて下さい。
トラブルをわざわざ私に向けないでください。
まさか私に探しに行けと?

いや、そんな縋るような視線されても困りますからね?
私そもそもここに居るべき存在じゃありませんから。
貴方の仕事です、グッドラック!!


「悪い、山口さんも手伝ってくれない?」


よし、山口さん助けてあげて。
私には関係…


って、山口は私かぁああっ!!


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