私の周りは金持ちばかり!?

第一章 出会い /こんにちは新しい私

パチン、パチン

カタカタカタ

パチン、パチン

カタカタカタ


沈黙が非常に苦しいです。
ついでに空気も重いです。
只管ホチキスで資料をまとめるという地味な作業をこなしている私です。
え?楽じゃないかって?
ハハハ、マンモス校舐めちゃいけません。


ざっと100部は超えてますからね。


正確には、1年の為の案内なのでA組からI組まである我が校。
1クラスに30人居るとすれば…270人。
つまり、大体300部はあるという訳です。
何度紙で指切ったか分かりません。
あれ、地味に痛いんですよ。


嫌がらせですか、生徒会長。


その生徒会長本人はというと眼鏡をかけてパソコンとにらめっこ中。
これでもしもゲームとかしていたら私ぶん殴りますよ。
大きくため息をつき作業に戻ろうとすると…


「おい、山口」

「なんでしょうか、生徒会長」

「少し休んでいい。
もう1時間は作業に没頭している。
10分間休憩だ」

「出来ればもう返して頂きたいのですが?
もうすぐ暗くなるんですが…」

「…?別に車で帰ればいいだろう」


これだからボンボンはっっ!!!
貴方の常識=私の常識とは限らないんですよ!
こちとら徒歩なんですよ。
他の皆さまはそりゃ運転手と共にご登校なさりますよね?
はい、理解できます。
生憎一般ピーポーな私とは無縁なんですよ。

にっこりと笑顔を浮かべ、内心コイツどうしてやろうと思いながら口を開きました。


「生憎わたし、一般庶民なので車なんてありませんので。
未成年ですから車運転出来ませんから」

「そうなのか?
…あぁ、じゃあお前がアノ山口か」

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