私の周りは金持ちばかり!?

第二章 必然の歯車 /ゲーム・スタート

「さて、全員揃って自己紹介したところで始めようか」


上座に座り肘をつく氷澤少年。
そんな彼を前に気だるげに手が挙げられる。


「すんません、前回こんな女が来るって知らなかったんすけど」

「鷹我、お前はメールを読む習慣をつけろ。
まぁ、簡単にしか説明していなかったからいいが」

「山口 風夜、17歳。
父親は、ごく普通給与のサラリーマン。
母親は、専業主婦の一般市民です。
何故か聖クリサンテマムに在学出来ている。
それくらいの情報ですよ」

「ふふ、そこに愛らしいを追加してくださいな」

「えー、別に美人って面でも、可愛くもないよー?」


好き勝手に言ってくださってありがとうございます。
そして、母の出生は分からないみたいですね。
祖父が情報を規制しているのでしょうか?
あの方ならやりかねませんが。


「本来ならば計画を話し合い、確認するだけなんだが…手違いが起こってな」

「氷澤さんが珍しいっすね」

「柄にもなくカッとなったんだ。
俺もまだ子供だってことだろう」

「そんなんで大丈夫なんですか?
これからは感情1つで動かないでくださいよ?
そんなことなら降りてもらってもかまいません。
精々寝首をかかれないよう気を付けてくださいね」

「あぁ、気を付ける。
巻き込んですまない」

「本当ですわ。
大切な風夜さんを巻き込むなんて本当に心が痛む。
愛でて、甘やかして来たのに、こんなところで手放すことになるなんて。
まぁ、他の輩に壊されるくらいなら、私が壊しますけどね」

「ユキナちょーこわーい!!」


雪菜の顔が笑っていない。
私に向ける視線で鳥肌が立ちます。
本能が逃げろと促します。
目の前の5人から銃口を突き付けられている気分です。

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