Street black cat Ⅲ【完】

第10章:野良黒猫、飛ぶ /これが始まり





「よかったですよかったです!ですが俺は恭ちゃんがいつも通り過ぎて怖いです!」

「うざいです」

「グハアッ東野聖二、ナイーブな心に250のダメージィ!」




胸を押さえて倒れ込む聖二を、他の奴が慌てて支えた。



人様に迷惑かけてるんじゃねーよ。




まあ人のこと言えないけど、と内心苦笑しながら、老人達を見渡す。




ほんとに・・・色んな奴がいる。バンダナを巻いた長髪の老人や、三つ編みにしてる老人。



何故かは聞きたくないが、パーティーグッズとして有名な眼鏡と鼻がくっついたやつをかけている奴もいる。




助ける気ゼロだろ。




「恭、大丈夫?」




髭をベリベリ剥がしながら、杉田が駆け寄ってきた。



私も上半身を起こそうと右手を付こうとして、折れてることを思い出した。




あ、とバランスを崩す。




そうしたら、ガシッと強い力で肩を掴まれ、身体を支えられた。





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