Street black cat Ⅲ【完】

第10章:野良黒猫、飛ぶ /FRY!FRY!FRY!






呼ばれた気がした。




誰にって言われたら知らないとしか言いようがないけど、確かに呼ばれたのだ。




私の名前を。





あの人の名前じゃないで、自分の名を。





違うよ、違う。






その名前じゃない。








呼んでほしいのは、





私の名前は、








「――日向恭!!」






ガツン、と頭を思い切り殴られた。




痛いより先に、暗い、と感じた。




ああ、そうだ。




目を閉じているからだ。






目を開ければ眩しくて、嫌なほど光が私をさした。




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