Street black cat Ⅲ【完】

第10章:野良黒猫、飛ぶ /だから誓え






目を開けて、ぼんやりと私は何回白い天井を見上げたら気が済むのだろうかと思ってしまった。




弱い自分にヘドが出る。





守られて当然な自分が気に食わない。





目を覚まして早々、そんなこと考えても身体に悪いだけなのだろうが。






身体は不自然なほど動かなかった。





ああ、これが噂の金縛りかとちょっと感動。





こいいう第六感的なものに疎そうだと自分で思うからな。





まったく“見た”ことないし。






動かないし、感覚も遠いし、金縛りみたいだ。




個室であるここには誰もいない。頭が動かせないから何時なのかも分からない。



だけど閉じられたカーテンの向こうが暗いから、きっと夜なんだろう。




息苦しいくらい白いベッドの上で、私はまた、目を閉じた。





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