Street black cat Ⅲ【完】

第11章:野良黒猫、寝る /ゼリー食べる?





「・・・」

「・・・」

「・・・」

「死にそうです」

「死ねばいい」

「酷いわあ!」




必死なリハビリの成果により、何とか松葉杖で歩けるようになったころに聖二がお見舞いがてらに泣き付いてきた。



聖二の友人達も一緒に来てくれていて私に縋り付くこの馬鹿の頭を叩き、ペコペコと頭を下げて必死に謝られる。



若干顔を赤らめてるのか何故か分からないが、内緒話みたいに聖二が教えてくれたところによると



「しばらく見てなかったから恭ちゃんの顔への耐性が鈍ってるんだぜバーカいてえっ!」




全然小声じゃない内緒話を披露し、聖二は友人達に殴られていた。友情とは脆いものだ。



ソワソワと落ち着きのないクラスメイトをほっといて、聖二はメソメソと情けなく私に縋り付く。さっき殴られたばかりなのに大した根性だ。ヘタレだがな。




「もうワタクシ東野は数学という最大の敵に翻弄され、中間を乗り越えられないよどうしよう恭ちゃん親友の最大の危機だよ!?」

「へえ」

「興味ナッシングきたー!」

「ウザイ」




何でリハビリで疲れてる私がお前の泣き言を聞かないといけないんだ。



じろりと睨めば聖二はヒイッと脅えたけど、手はしっかりベッドを掴んでいた。何たるしつこさだ。




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