Street black cat Ⅲ【完】

第11章:野良黒猫、寝る /突然encounter





「せーの!」




『お帰りなさいませ日向(君)(さん)(ちゃん)!!』




と出迎えられつつ遠慮を知らない怒涛のクラッカー攻撃に私が不機嫌になった日から数日が経った。




聖二は何と説明したのか、私のこの大怪我とも言えるこの状況なのに、



「日向・・・っ!何も言わなくていい!言わなくていいよ!」

「そうだよっそんな辛いこと思い出さなくていいから・・・!」

「ううっどういうことだ神様ッ!日向が可哀相じゃねえかばっきゃろおおおおっ!!」




・・・・・・。




いくら席替えがあっても不動のものとなった、私の目の前の席に座りドヤ顔を世間に曝しているこの馬鹿に目を向けた。




「・・・何言った」

「聞きたいかい、聞きたいかね恭さんよおっ!ああ説明しようじゃないかさあドラマチックに語ってやろうじゃないのー!!」

「まじしね」

「まだ始まってもないよ友よ・・・ッ!」




本当に一遍頭ぶつけてくれないかなと本気で考える。自分で嫌だったら、私自ら手伝うのに。




聖二の頭を凝視する。




「俺に見惚れてるの?照れるな~!」

「・・・やっぱり普通の壁よりブロック塀だよな」

「照れるなあ~!」




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