Street black cat Ⅲ【完】

第9章:野良黒猫、触れる / 生まれ変わろうよ 






そんな生活が1年続いていた。




凄い。家庭が崩壊したまま、家族は一つの家で一緒に過ごせるんだ。




皆変わらない。狂っちゃったところも、可笑しいところも。




変わったのは俺だけだ。




学校だけは(暇だから)マトモに行ったけど、夜な夜な《普通じゃない奴ら》と絡んでいる俺に近付く人なんていなくなり、独りきりだった。




身長も少し伸びた。でもまだまだ夢の170台には遠い。




だけど一番変わったのは、喧嘩が出来るようになったことかもしれない。




拳の何処を当てれば痛いとか、ここを蹴れば気絶させやすいとか、分かるようになった。




嬉しい。



だって最近はあまり売られた喧嘩に負けなくなった。




もう一方的にやられて終わる敗者じゃない。




弱者じゃない。





0
  • しおりをはさむ
  • 2969
  • 2692
/ 332ページ
このページを編集する