Street black cat Ⅲ【完】

第9章:野良黒猫、触れる / 運命の時 





家族全員が病院か警察にお世話になってる身な義務教育も終わっていない子供である俺を、好き好んで引き取りたがる親戚などいない。




そして驚愕の事実。たらい回しって奴を繰り返されるうちに、俺は『不良』っていうカテゴリーに入っていることを知った。




しかもただの不良じゃないよ。『不良品』の不良だよ。人間の『不良品』なんだって。





はは、嘘でしょ。初めてそんなこと言われた。





ちょっと、傷付いた。





「もう同じ屋根の下で暮らしてるのが怖いのっ」

「――しょうがないだろうっ」





3番目の親戚の人達がこっそり言ってるのが聞こえたからね。




しょうがないとは思う。




自分の身近な親戚にニュースで取り上げられるほどの事件が起こったんだもん。




しかも殺人未遂。




更に言えば被害者は自分の親兄弟。加害者は長男。





引き取りたがるわけないよね、しょうがないよ。





・・・・・・しょうがないんだけど、ね。




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