Street black cat Ⅲ【完】
第9章:野良黒猫、触れる / 飛べるよ
霞む視界の中で尋ねられた名前に、虚ろな意識で答える。
低くて背筋が伸びる声や穏やかでちょっと抜けてる声。
叫び声も、それを茶化す声だってした。
楽しそうだな。
騒がしくて楽しそうで、聞いているこっちも楽しくなってくる。
「マッキー」
何回か呼ばれて、それが俺の呼び名だと気付いた時には泣きそうになった。
嬉しいのか、驚いたのか、何なのか分からないけど。
とにかく、この人達の世界の中にいることにとてつもなく喜びを感じた。
あらすじ
ドロドロ?違います、これはチュッパが溶けてこんな感じになっただけです
この作品のレビュー
総合ランキング194位獲得!(2011年10月)