Street black cat Ⅲ【完】

第9章:野良黒猫、触れる / 飛べるよ 






霞む視界の中で尋ねられた名前に、虚ろな意識で答える。




低くて背筋が伸びる声や穏やかでちょっと抜けてる声。




叫び声も、それを茶化す声だってした。






楽しそうだな。






騒がしくて楽しそうで、聞いているこっちも楽しくなってくる。







「マッキー」





何回か呼ばれて、それが俺の呼び名だと気付いた時には泣きそうになった。




嬉しいのか、驚いたのか、何なのか分からないけど。





とにかく、この人達の世界の中にいることにとてつもなく喜びを感じた。





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