この復讐は決して愛と呼ばせない

4話:潜入捜査











それから私は、夏休みの間中ひたすら犯人の後ろ姿を追った。

環くんから得た情報を頼りに、頭の中にどんどんその人物像を描いていく。






「18代目が亡くなったあの日、夕方4時から来客があったんだ」

「来客?」



環くん曰く、おじいちゃんが殺されたあの日、今まで長い間ずっと一紋寺家と睨み合いを続けてきた“とある組織”の一部の人間が《一紋寺と協定を結ぶ》という名目でこの家にやって来ていたらしい。


とは言え、おじいちゃんはいつも最低でも3人の護衛をつけていたにも関わらず、何故かその日はおじいちゃん自らの要望で席を外させていたという。







「じゃあ、一紋寺の人はその客間でおじいちゃん1人だけだったってこと?」

「そういうことになるね」

「そんな…っ、危険すぎるよ」

「どんな手をつかったのかまでは分からないけれど、1人のところを狙って犯行に及んだと伺える」

「最低だ、なんて卑劣なの?……で、それは誰?とある組織って、誰のことなの?」







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