1人映画鑑賞が趣味の少女は今日もまた映画館へ足を運ぶ。いつも通り終わるはずだったその1日の最後に彼女は新しい物語の片鱗に触れた。【恋シチュ参加作品】




人の多くはない館内に始まりの合図が鳴り響く。



誰しもが息を呑み、静かに閉じ行く世界に別れを告げ

新しい世界へと踏み込むのだ。





高鳴る鼓動と抱えきれないほどの期待を胸に

今日も私はスクリーン越しに想いを馳せる。







────はずだった。