マイナスの矛盾定義Ⅰ

trail /破廉恥司令官





「おかえり~」



9階の仕事部屋。


そこには早朝だというのにニコニコとソファに座るラスティ君の姿があった。


ブラッドさんも自分の机で無表情のままキーボードを叩いている。




「朝帰りか~。大胆だね2人共」


ラスティ君のそんな台詞に顔を顰める。


何でわざわざそんな言い方すんのよ。しかも何か愉しそうだし。




「私はアランの私情に巻き込まれただけよ。ニーナちゃんについて調べてきたんだから感謝しなさいよね」


「えー。ほんとにそれだけ?じゃあ何でこんなに遅かったの?」



この子は一体何を期待しているんだろう。…まぁ大体想像はつくけれど。


無邪気にえくぼを見せているラスティ君に溜め息が出る。


そういうことに関して興味津々な年頃なのは分かるけどね、私とアランをそんな目で見ないでくれないかしら。




「たまたま遅くなっただけ。何もないわ」



たまたまというか、アランが寝たからなんだけど。





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