マイナスの矛盾定義Ⅰ

minus /覆面パトカー





ラスティ君は「じゃあついてきてー」とスキップしながら、まだ混乱している私を部屋へと案内する。


と言っても、その部屋は今まで居た仕事部屋を出て、廊下を挟んだ直ぐ目の前にあったのだけれど。




「好きに使っていいからねー」



淡いピンクとライトグリーンで統一された、いかにも女の子っぽい部屋。


家具は揃ってるし過ごしやすいとは思うけど、この可愛さは肌に合わない。



今日からここで生活するのか…まぁ、仕方ない。全てはシャロンのせいだと思ってしまえばいい、うん。




「今日は1日中この部屋にいていいのかしら?」


「んー、用がある時は呼ぶけどそれ以外はいいんじゃない?」


「あらそう」


「あと1つ忠告しておくけど、アランには手ぇ出さない方がいいよ」


「……は?」



どういう意味で言っているのか分からず眉を寄せる私と、それすらも楽しむかのように深い笑みを造るラスティ君。



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