マイナスの矛盾定義Ⅰ

summer /似た者同士




―――夜。



「お疲れ様ー。アリスちゃん、夕食の時間とらなかったでしょ?今日はもう休んでいいよ」



仕事部屋にてラスティ君にそう言われ、んーっと伸びをする。


もう夜と言っていい時間帯なのに、外はまだ十分明るい。


今日はちょっと早めに秘書としての仕事を終わらせたかったのだ。


シャロンがあんな身勝手な行動をし始めてるんだから、スパイとしての活動もあんまりのんびりしてられない。


今晩からは情報管理室に行く為の具体的な方法を考えないと。



……というか。

「ブラッドさんを今朝から見てないわね」


今仕事部屋には私とラスティ君の2人だけ。


アランは今日フリーらしいけれど、ブラッドさんもいないってどういうことよ。



「気になるー?」


ニヤニヤと自分の椅子から立ち上がるラスティ君。


ちょっと聞いただけなのに、その楽しそうな表情は何なの。



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