マイナスの矛盾定義Ⅰ

start /リッチな朝食





――翌朝、私は9階のエレベーター使用時間とやらに合わせて行動した。


朝食の時間までに準備し、エレベーターへ乗り込み、食堂があるらしい2階のボタンを押す。




「ちょーっと待ってー?」



しかしドアが閉まるギリギリのところで手を割り込ませ無理矢理開いてくる奴が現れた。


キャラメルブロンドの癖毛、顔面に貼り付くような笑顔、そして何より――周りを取り囲む異様な空気。



「……あら、おはよう」



癖毛に寝癖が混じりボサボサの髪を押さえながらあくびをするのはラスティ君。


可愛らしい八重歯が見え、一見だらしない格好でも何だか良い意味で妙な雰囲気を漂わせている。



「おはよー。ぶらりんにはもう会った?」


「ぶらり…はぁ?誰よ」


「ブラッドのこと」



どうやら奇妙なニックネームを付けているようだ。




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