純情ロマンチックヒーロー【完】 

4恋は素敵なもの /2

 翌日も机の中のお手紙はなかった。

でも、もうすぐ心ちゃんに会えると思うと嬉しかった。


 どんな女の子だろうか?

 背は高い? 低い?
 髪は長い? 短い?

 どんな服や食べ物が好き?

 好きな人はどんな人?

聞いてみたい事は色々あった。

 ふっと紺野くんの顔が浮かんだ。

二人でいる時、意外とたくさん話してくれる。

言葉は決して上手くないけれど……話そうとしてくれるのが嬉しかった。

 寸で止められたキス。

されてもいいと思った……むしろ、したい……してほしいと思ったのだ。

 紺野くんはどうして、あそこで止めたのだろうか?

 男の子はそういうものなんだろうか?

 漫画なんかでは、ああ言うシチュエーションの場合は流れでキスをするだろう。

 されなかった、と、いう事は私に魅力がないという事なのだろうと答えを導く。

 いや、シャイな紺野くんの事だから……突然そういう感じになれなかったのかもしれない。と、いい方向に考えたりできるのも恋しちゃってる脳のなせる業だ。


れんちゃんってば何を一人でニヤニヤして赤面してるのよ」

「わ! マキちゃん」

お弁当を広げながらマキちゃんに話をした。

「やだ! 素敵」

「す、素敵?」

「ピュア!」

「ピュア?」

マキちゃんは頬をおさえてぐりんぐりんと体を捻った。


「それは、推測するに後者だと思う。シャイっていうか硬派系のヤンキーくんじゃない? だから、惚れた女は大事にするぜ! 的な?」

「え! そ、そんな」

「ふふふ~顔が赤い!」

「ま、マキちゃん意地悪だ!」


マキちゃんは楽しそうに笑って言った。

0
  • しおりをはさむ
  • 1703
  • 5736
/ 211ページ
このページを編集する